島根県益田市

2016年11月12日


日本の滝百選に戻る

Road Map :R191沿いの道の駅”匹見峡”から北東に5分程の所に奥匹見峡の登山口がある。
Route Map:今回は登山口駐車場から裏匹見峡の滝見、紅葉狩りのに行う。
日本の滝百選』  表匹見峡、裏匹見峡、奥匹見峡の内、滝巡りが出来る奥匹見峡を散策する。
匹見峡巡り
3月に行くことが出来なかった奥匹見峡の滝巡りを優先したので、奥匹見峡はゆっくり散策出来たが、それで時間がなくなり表匹見峡はドライブで、裏匹見峡はパスとなり、匹見峡は初めての相棒に悪いことをしてしまった。
帰路はR191で帰る
地図上の最短距離であるR488は往路で懲りたので、距離的には遠回りとなる三段峡横を通るR191で帰ると時間的には可成り短縮出来、精神的にも可成り楽だった。
奥匹見峡
今年('16年)の3月に匹見峡を訪れたが、奥匹見峡の登山道がデブリで埋まっており滝巡りが出来なかった。今回はそれのリベンジとモミジ狩りを兼ねて再度訪れてみる。
匹見峡へは中国道吉和ICから一番近いR488に入ったが、3月時と同じく通行止となっていた。
国道なのにどうもR488を復旧させる気は無いようだ。地元のドライバーに教えて貰って迂回をとなる三坂八郎林道に入るが、随分と遠回りとなり貴重な時間を消費してしまった。
おくひきみきょう
西日本の渓谷
今日は不覚にもGPSを持って来るのを忘れ、ネットで拾った地図で代用する。
紅葉真最中の土曜日、登山口の駐車場は満車になっていると予想していたが、意外や意外、ハイカーは誰も来ていなかった。先行車はジジババの物であるが、クマが怖いと滝見には行かないそうだ。そう言えば3月に来た時には残雪に残るクマの足跡を見ている。
トイレは地道の林道を少し入った所にある。まだ13時であるが、
冬のお陽さんの傾きで渓谷には陽が当たらなくなってしまっていた。
今年の3月に訪れた時にはこの橋で引き返している。
今年3月の遊歩道の状況。斜面から落ちてきた雪がデブリとなり、遊歩道を覆ってしまっていた。踏み跡が無いので雪下の状態が判らず、滑ってしまうと崖下へ一直線なのが想像出来たので、ここで断念した。それのリベンジが今日となる。
残雪が無いと、快適な遊歩道が続く。雲ひとつ無い快晴なのに渓谷に陽が当たらないのが残念。陰気臭くなってしまった。
2つ目の橋を渡る。”飛渡り”とは大きな岩がゴロゴロしているだけ。
渓谷の沢水は綺麗だが、お陽さんが当たって欲しい所だ。
”魚切”と名が付けられている滝が見えて来た。
一般的には魚止めと名を付けるものだが何か変!
倒木があったが難なく下を潜ることが出来た。
落差12mの”魚切”の滝。なんてことは無い2条の滝。
見上げると高い樹木にはお陽さんが当たっており、見事な黄葉、紅葉を見せてくれた。
先にゴルジュの様なものが見えて来た。
参道の様な石積みの階段道が出て来た。古い年代の物に見える。
”小竜頭”の滝はゴルジュの奥にある様で手前からは見えない。
簡単に登れそうな岩峰に上って覗いてみようと思ったが・・・
この岩峰には可成り手こずった。岩肌はまん丸で手で掴める所がまったく無く、平な部分には水が溜まり苔むしておりよく滑る。
滑落で亡くなったのであろうか”瀬川さんの慰霊碑横”の左手には岩壁に慰霊碑のプレートが貼り付けられていた。「瀬川真由美 ここに甦り美しい匹見の四季を詩う」昭和56年7月5日没とある。
慰霊碑を増やさない為に無理しない範囲で”小竜頭”の滝を覗き込む。
”小竜頭”の滝は岩峰から覗きこんでカメラを差し出してやっと撮れた写真がこの程度。下山時に沢に降りて写真を取ろうと思ったが、長靴を履かないとそれは叶わなかった。
息抜きに青空を見上げる。
折角の紅葉、黄葉なのに陽が射してくれないのが残念。
よく整備された遊歩道を進む。
飛び石が上手く配置されておらず渡渉に手こずる。登山靴を履いて来たので濡れずに済んだが、運動靴では濡れてしまうかも知れない。
”姫滝”は滝名を付ける程では無い小さな滝だった。
水量が少ない支流の沢沿いに上る。
細かいピッチの石階段を上る。
”二段滝”の上段の滝。共に何てことの無い小さな滝。
”二段滝”の下段の滝。
長い鉄製の階段が現れた。これで大きな崖に簡単に登れた。
階段途中から”蛇の穴の滝”を見ることが出来た。崖沿いに滝まで行くことが出来たが、余りにも水量が少ないので危険を冒してまで行く事はしなかった。
写真を撮りながらのゆっくり歩き40分でメインの滝である
”大竜頭”(三の滝)に着く。ここまでの滝とはスケールがまったく違っていた。
更に鉄製階段が続いており、難なく崖の上に登ることが出来た。
直瀑では無く、段瀑なのが綺麗な滝姿となっていた。
落差35mの段瀑である”大竜頭”の滝。
お陽さんが当たっていないのが残念ではあるが、紅葉、黄葉とのマッチングが見事だった。
”夫婦滝”は”大竜頭”の下流にあるのだが、滝壺に降りる関係から最後に見る滝となった。これは滝口から滝壺を見た構図である。
滝壺に降りて見た”夫婦滝” どちらが嫁はんか知らないが、水量が少なく、右側はか細い滝となっていた。
これで全ての滝を見終えて下山に入る。
駐車場にあった古びた案内図。クリックで拡大します。
最初の橋に戻り、渓谷を見るとゴルジュ状に狭まっていた。
表匹見峡はドライブで車から、時折車を降りて名勝巡りをするだけとした。
駐車場からは
約1kmの距離となる。